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通関士試験 3科目の攻略ポイント
ここでは、通関士試験の3科目(通関業法、関税法ほか、関書類の作成)の学習のポイントをお話しします。「満点の75%を取る学習法」を行うにしても、それでもインプットが必要な情報はかなりの量になります。ポイントを押さえて効率良く覚えることが大切ですので、必ず読んでください。
通関業法
学習内容
通関業法とは、通関業者について、その業務の規制、通関士の設置等必要な事項を定め、その業務の適正な運営を図ることを目的に定められた法律です。つまり、通関士として仕事を行う時に、基本的な業務を迅速におこなえるよう各種の規則が定めれられています。
学習のポイント
通関業法は、「通関業法の目的と趣旨」「通関業務の定義」「関連業務の定義」「通関業の許可」「通関業者の義務と権利」「通関士の義務」「監督処分と懲戒処分」などで成り立っています。
通関業法には、通関士として遵守しなければいけない指針がまとめられています。ですから学習法としては、「なぜ通関業法が制定されたのか」「通関業務とは何の代理・代行をするのか」と、この法律の目的と定義を一つひとつ理解しながら勉強すると覚えやすくなります。また「通関業者の義務と権利」などは表にして体系化すると覚えやすくなります。
いまの段階ではまだイメージしにくいとは思いますが、通関業法は基本的には暗記科目ですので高得点がねらえます。
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
学習内容
この科目は範囲が広範ですので、「関税法」のみの解説とさせていただきます。
関税法とは、その名の通り、通関続きと関税(税金)に関する法律です。
賦課・徴収など申告納税を中心とした諸手続とそのほか船舶・航空機の入出港手続、保税地域、密輸の防止その他関税警察、犯則事件の調査・処分、関税不服審査会などについて勉強します。
学習のポイント
関税法の学習では、「モノの流れ」と「関税(税金)」の2つに分けて勉強すると理解が早く進みます。モノの流れとは通関手続きや保税地域・保税運送の規定などのことです。もうひとつ税金に関することとして学ぶのは、課税物件の確定や関税定率法などがそれです。
予めこの視点を持ってテキスト読むと、通関士の仕事をしているような感覚で、ビジュアライズされた勉強ができます。
たとえば輸入の場合、「港に入ってきた貨物を法に基づきどのように通過させればよいのか。またその際どのような課税が必要であるかの」、筋道立てて理解することが大切です。
そのあと何度か過去問を繰り返すことと、この分野の出題がパターン化されていることがわかってきます。その骨子が掴めたら、あたら詳細部分を暗記することで得点を伸ばせます。
通関書類の作成要領その他通関手続きの実務
学習内容
輸出入の申告書、関税額・修正申告額や課税価格の計算など、実務に関する書類作成や手続きの力を見につけます。
学習のポイント
申告書作成の学習は、まず、過去問でいままでに出題されたパターンを繰り返し学習し、理解します。それを終えたら、新傾向を考慮して作られた予想問題などで十分準備します。
この分野の出題傾向を読み解くのはプロでも苦労しています。ともかくも演習中心の学習が大切で、いろんなパターンを練習しておく必要があります。
以上が通関士で勉強することのアウトラインです。実際に勉強を始めてみると、管理人の言っていることがだんだん分かってくると思います。
その段階で、もう一度このページに戻ってみるのみよいかもしれませんね。
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