行政書士の試験について

行政書士になるには、試験に合格することがほとんどの人にとって唯一の方法です
(他の方法は、限られた条件を満たしている人でないと選ぶこともできません)。

行政書士の試験を受けるなら先にどんなふうに試験が行われているのかを知らなくてはなりません。
ここで行政書士の試験が毎年どのように実施されているのか整理しましょう。

試験日 毎年11月第2日曜日 13~16時(二次試験はありません)
願書提出期間 8月上旬~9月上旬
合格発表時期 1月下旬
受験料 例年、7,000円くらい

行政書士の試験は、事実上年に1回しか行われていません。チャンスが少ないのですから、勉強時間を無駄にせずに
確実に受かることを考えるべきだということがおわかりいただけるでしょうか?

受験資格について

ここから、行政書士試験の受験資格についてご紹介します。
かつては行政書士試験の受験資格として下記の項目が掲げられていましたが、平成12年度以降はすべての要件が撤廃されています。

  1. 高卒
  2. 国または地方公共団体の公務員(3年以上)
  3. 弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、行政書士業務を直接補助(3年以上)する業務経験者
  4. 司法書士、社労士、土地家屋調査士等、法律上、官公署に提出する書類作成が出来る資格を持つ者
  5. 4の業務を直接補助する業務経験者(4年以上)
  6. 公社、公団、公庫などで行政事務に準じた業務経験者(4年以上)
  7. 上記のものと同等以上の知識・能力があると認められた者

よって、現在では年齢、性別、学歴、実務経験、保有資格の別を問わず、誰でも受験できる資格試験となっています。

試験科目について

行政書士の試験科目のほうも表にしました。

【法令科目】 憲法・民法・商法・行政法・基礎法学
※行政法の内訳 行政手続法・行政法の一般的な法理論・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法・地方自治法
【一般知識科目】 (政治・経済・社会)・(情報通信・個人情報保護)・(文章理解)

行政書士の試験では、法律の勉強をやる必要がめいっぱい生まれることはこれでおわかりいただけるでしょう。
それに、一般常識の分野から広い範囲で設問がつくられていることも想像がつきそうでしょうか?
一般知識科目は、量は多くないといっても、範囲が広いですからおざなりにするわけにはいきません。

次に、行政書士試験の問題の数を参照してみましょう。

【法令科目】 全46問
出題形式は、択一式(5択)・多肢選択式・記述式
【一般知識科目】 全14問
出題形式は、択一式(5択)のみ

「択一式」と「多肢選択式」の違いがわかりにくいかもしれませんが、
「多肢選択式」は候補にあげられている選択肢が20くらいあると思ってください。
ただの5択とはだいぶ違います(とはいえ、その選択肢はどれも単語で、文章ではありませんが)。
「記述式」は、40文字くらいで適切な説明を(簡潔に)できるようにしておかないとうまく解答できません。

行政書士の試験はこうしてみるとやっぱりつらそうでしょうか? 勉強時間もかかりそうに見えますが、
どうすれば最良の選択になるのか考えていきましょうね。

試験に必要な持ち物を事前に揃えておく

小学生の遠足ではないが、持ち物は前日に揃えておこう。
参考までに、持ち物候補をあげておく。

必須の持ち物 受験票
BかHBの鉛筆またはシャープペンシル数本
消しゴム
腕時計
ハンカチ
地図
直前に読みたいテキスト類
必須ではない キャンディやチョコレートの類(試験会場では食べられないが、事前のリラックス用)
上着やカーディガン
飲料水

尚、服装は自由なので、自分が楽だと感じる服装でよい。
ラフな服装で行っても、それが原因で不合格になることは100%ない。
仕事に行くような服装で来る人もいるが、大抵はポロシャツにジーンズといった普段着である。
尚、会場の空調を考えて、脱ぎ着ができるカーディガンや上着を羽織っていくとよい。

東京在住の30代半ば。 長年にわたり、資格に焦点を当てた企業での経験を積んできました。 資格の価値や重要性に魅了され、自身も多くの資格を取得し、その知識を広めるためにこのサイトを運営しています。資格に関する最新情報や詳細なガイダンスを提供し、個人やプロフェッショナルが自己啓発を追求し、成功に近づく手助けをすることを使命としています。資格についての情熱と経験を活かし、皆様の目標達成に貢献できるよう努力しています。