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年金アドバイザーとは
悩む方をお助けする年金のスペシャリスト
何かとニュースの材料に選ばれることが多い年金。日本国民全員にとって、老後の生活のために欠かせないサービスですね。その年金の払い方や受け取り方をはじめ、あらゆる相談に乗れるスキルを証明する資格が、「年金アドバイザー」です。
年金アドバイザーは、「銀行業務検定協会」が主催する資格のひとつです。この協会は、銀行という全国各地に拠点を構えている巨大な金融機関で働くスタッフに対して、顧客のリクエストに応えるために必要となるさまざまな技能を認定する資格を制定してきました。年金アドバイザーはその中でも、ひときわステータスを持つ資格です。都市銀行や地方銀行の職員はもちろん、信用金庫や信用組合のようなその他の金融機関の職員たちも、毎年熱心にチャレンジしています。
年金システムをまとめて学べます
国民年金・厚生年金・共済年金……と種類はさまざまですが、年金は老後を迎えたら誰もがお世話になる制度です。平均寿命が80年を超える時代にあっては、すべての国民が関心を持たないわけにいかないでしょう。
実際に、すでに圧倒的な人口を持つ「団塊の世代」の大半が年金受給生活に入っていますが、各銀行や信用金庫ではこの世代からかなりの年金受給口座を獲得しています。受けた相談件数だけでも膨大な数に上ることは間違いありません。団塊の世代が60歳に近づいたころから、どこの金融機関でも年金アドバイザーの資格を持つ職員は大活躍をしていたものでした。
年金アドバイザーの受験勉強を経験することで
- 年金の種類や仕組み・法体系
- 各年金の支給要件
- 各年金の計算方法
- etc.
を、体系的にマスターできます。
年金アドバイザーになりたくなったら? 3級&2級を受けましょう
年金アドバイザーは2級・3級・4級に分かれています
年金アドバイザー試験は2級から4級まで、3種類に分けて実施されています(1級は存在しません!)。
4級試験を受ける方もいます。合格率は高いですし楽な勉強法でも受かりますが、難易度が著しく低い分、世間での評価も高いとは言えません。これから狙う方には3級と2級がおすすめです。
年金アドバイザー3級資格の特長とは
顧客と窓口で実際に向き合ったときに、じゅうぶんな対応を可能とする知識や応用力を認定する資格。3級の試験問題をひと通り攻略すれば、年金関係の手続きや、頻出する質問について対処できる人材になれます。
合格すれば、年金口座の契約を顧客から獲得できる能力についても持っているものと周囲から評価してもらえます。窓口業務等に優先して回してもらえるチャンスですし、数多くの顧客から契約を手に入れるチャンスにも恵まれるでしょう。
年金アドバイザー2級資格の特長とは
金融機関の年金部門の責任者・統率者に求められるスキルを認定する資格。
あらゆる相談や質問に対応できることや、顧客向けのセールス能力に加えて、組織内で新人に対して適切な教育を施せる能力を持っているものとみなされます。
2級を取得すれば、年金の相談・コンサルティングを主な事業とする部署でリーダーの役目を果たせるようになります。がんばれば周囲から絶大な信頼を寄せられるでしょう。そして、昇進・昇給等の絶好のチャンスとなることでしょう。
年金アドバイザーは、銀行で働く方にもそれ以外の方にも、メリットがある資格です。
金融機関では絶大なニーズがある資格! その他の職業・進路の方にも役に立つ資格です。
銀行・信用金庫といった年金の相談窓口があるところはもちろん、証券会社や保険会社のような、年金とあまり縁がないところにも年金アドバイザーの受験者は見つかります。
そして、社労士やFPのような社会保険や資金計画を専門とする資格の志望者の間でも、年金アドバイザーは人気があって受験者が登場していますね。
そもそも年金は、どんな方でも定年・引退の時期が来たら大事に使わないといけません。この資格を取ることは、年金というものを一から学習する貴重なチャンスになります。言い換えますと、あらゆる方にとってメリットがある資格なのです。