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ITパスポートの試験概要
受験資格 | 年齢・学齢・職歴・国籍問わず誰でも受験することが可能 |
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試験日 | ほぼ毎日実施(CBT方式) |
試験会場 | 全国47都道府県で開催 詳しくは情報処理推進機構(IPA)の下記のページをご覧ください。 http://www.jitec.jp/1_00campaign/explain/range.html |
試験科目 | ストラテジ系:35問 マネージメント系:25問 テクノロジ系:40問 |
出題形式 | 四肢択一が100問出題。 そのうち、12問は、1つの状況設定に対して4問ずつ出題される「中間問題」 |
試験時間 | 165分 |
合格基準 | 以下の2つを満たしていること。 1、満点(1000点)の60%以上 2、出題3分野の得点がそれぞれ30%以上であること。 |
受験料 | 5,100円(税込) |
申込方法 | 『IPA 情報処理推進機構』ホームページよりインターネット経由で受験の申し込みができます。そのほかにも願書を郵送するなどの方法もあります。願書はIPAの本部と6箇所の支部、全国の主な書店に置いてあります。 |
試験の出題範囲について
ITパスポート試験は、共通キャリア・スキルフレームワークより、「ストラテジ(戦略)系」、「マネジメント(管理)系」、「テクノロジ(技術系」 の3つの分野のことを学び、本試験の設問も、この3つの分野に分けて出題されます。各分野の出題率も決められています。
ITパスポート試験は、落とすための試験ではなく、ITの基礎を身につけてもらうための試験です。ですから試験対策がイコールITの勉強機会となるよう工夫がされています。その詳細を見ていきましょう
ストラテジ系
情報化と企業活動について分析を行うために必要な基礎的な用語・概念などの知識や、高校の情報科目、一般的な新聞・書籍・雑誌などに掲載されている基礎的な用語・概念などの知識を問う問題が出題されます。具体的にワードを拾ってみると電子商取引とそれに関わるPOSシステム、ICカード・二次元バーコード、知的財産権・個人保護法、PCDA・財務諸表や損益分岐点などが挙げられます。
パソコンを実際に使うための知識というよりも、情報リテラシー能力を高めるための勉強と考えるとわかりやすいです。経済新聞を読みこなすには経済の基礎知識が必要なように、専門用語を多様したIT関連記事を読むには、このストラテジー系の知識が大事です。
マネジメント系
システム開発やプロジェクトマネジメントの流れについて、基礎的な用語・概念などの知識を問う問題が出題されます。どういうことかというと、企業で使われているITシステムの作り方と、それがオフィスに導入された後の運用の仕方を勉強するということです。
「技術者になるわけでもないのに、なぜそんな勉強が必要なの?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。でも、知っているだけでも大いに役立つのです。システムの基本知識があると、プロの技術者に、「どう作ってほしいか」「どう作り変えてほしいか」説明することができます。そして自分の会社の業務に最も適したシステムを開発するには、使う立場の人のこの説明が非常に大事です。そのためマネジメント系の知識を基礎としてもっと勉強を進めると、社内のシステム担当になるなどのチャンスも生まれてきます。
具体的には、プログラミング・ソフトウェア設計・テスト・ソフトウェアの保守の考え方、ヘルプデスクに関することやコンピュータ・ネットワークの環境整備などについて学びます。
テクノロジ系
情報技術に関する基礎的な用語・概念などの知識を学びます。パソコンに詳しくなるという意味では、いちばん勉強のやり甲斐のある分野です。
具体的には、コンピュータの構成要素(プロセッサ、メモリ、入出力デバイス)、ソフトウェア(OS、アプリケーションソフトウェア、オープンソース)、ハードウェア(コンピュータ・入出力装置)、ネットワーク(ネットワーク方式、通信プロトコル)などを勉強します。